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ノロウイルス食中毒の事例

これまで、ノロウイルスによる食中毒は、牡蠣、アサリ、シジミなど二枚貝によるものが多いとされていました。

これは牡蠣を生で食べる機会が増える冬場にノロウイルスの発症が多く、牡蠣からウイルスが検出されることが多かったことが理由です。

しかし実際のところ、牡蠣そのものがノロウィルスを持っているわけではなく、また牡蠣の体内で増殖するわけでもありません。

人の糞便などで海水がウィルスに汚染され、その海水を通して牡蠣の内臓にウィルスが蓄積されるため、牡蠣からノロウィルスが検出されるのです。

つまり根本原因は海水の汚染にある、ということですね。

また、最近のノロウイルスによる食中毒事例調査では原因食品が判明していないものが増えています。

むしろ食材そのものと言うよりは、食品取扱者を介して汚染された食品が原因となって発症しているケースが多くなっており、二次感染が指摘されています。

これは、ノロウイルスに感染して症状が治まっても、ウイルスは長い場合1ヶ月位は体外に排泄しています。

少量のウイルスでも感染・発症するため、調理従事者がトイレの使用後の手洗いが不十分であるとか、食品取扱者を通して調理済み食品、生食の食品が汚染されて食中毒を発症する事例が増えていることがあります。

またノロウイルスは85度で1分加熱することで防げます。

しかし通常の食中毒を起こす原因となる細菌よりも加熱への抵抗性があるため、生食する食品や十分な加熱を行わない料理を提供する業者によって食中毒が起きやすい状況があります。
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